生月島の大自然と歴史巡り

 学友会研修日帰り旅行、学友仲間と一緒に「生月島の大自然とキリシタン文化」の魅力を満喫してきました。

 生月島は長崎県平戸島の北西部に位置し南北約10km・東西約2kmのエレキギターを北向きに立てたような島です。

 島名は、遣隋使・遣唐使の時代に中国から日本へ帰国する旅人が、島影を見てホッと息をついたことに由来するとか。

(MAP引用:よかとこBY)

生月大橋(写真引用:よかとかBY)
生月大橋(写真引用:よかとかBY)

 1991年(平成3年)に平戸島と長さ960mの生月大橋が架かり平戸大橋を経由して九州本土と陸路でつながっています。

 その生月大橋を渡ると車の自動車メーカー各社のCMのロケ地としても有名なサンセットウェイが西海岸に広がっています。きっと皆さんもCMでご覧になったことがあるでしょう。

 西海岸を代表する景勝地が「塩俵の断崖」です。火山噴火でできた溶岩台地が冷える際の収縮と波の浸食で昔、塩を運んだ俵を積み重ねたような姿(柱状節理)から名前が由来したそうです。

南北約500mにわたって最大高さ20mほどの玄武岩の柱が並ぶ断崖は圧巻です。

 また、最北端部には高さ100mの断崖の上に白亜の「大バエ灯台」が建っています。

灯台からは壱岐、対馬を望むことができ、東シナ海360度の大パノラマが広がります。

灯台の回りはなだらかな草原で8月には「はまゆう」の群生も見ることもできるようです。

 生月島のもう1つの白亜の建築物は「山田教会」です。

生月島は、1878年(明治11年)平戸に来たペルー神父によってカトリックの洗礼を受けた人々が山田教会の祖先となり、1880年(明治13年)には仮聖堂を、そしてマタラ神父により1912年(大正元年)教会が完成。設計施工は長崎県の教会を数多く手がけた鉄川与助です。

天井はリブボールド式で横の壁には無数の蝶の羽で作られた素晴らしい装飾画が飾られています。生月島は迫害と殉教の歴史であり今なお島独特の隠れキリシタン文化が息づいています。

山田教会
山田教会
ファティマの聖母
ファティマの聖母

 生月島巡りはまだまだ見所満載です。

「生月島観音」「ガスパル様」「だんじく様」「生月町博物館」等など・・・

 次回は、車でサンセットウェイをドライブしようか。

それも日没の朱色に染まった海や断崖、そして灯台の灯り

そこに暮らす人々の暖かさ、僅か周囲16Kmの島ではあるが

きっと贅沢な空間が訪れることでしょう。