興福寺で普茶(ふちゃ)料理

 興福寺のお寺で「晋茶」料理が楽しめるということでシルバー女子会で訪れました。

場所は鍛冶屋町から寺院が並列する寺町通りのなかほどにあり、広くゆったりとした南方風の境内をもつお寺です。映画のロケ地でも有名です。

「晋茶」料理の由来は、第三代住職「逸然」のとき、中国から隠元禅師が渡来され、興福寺に伝えた中国式の精進料理で、和式とは趣を異にしています。

「晋茶」とは(あまねく茶を施す)(茶礼に赴く)という意味だとか。黄檗宗(おうばくしゅう)では、この茶礼のあと「謝茶といい打ち上げの食事をするが、これは黄檗宗のみの習慣で円形の卓を囲み上下のへだてなく親睦を図るところからきているそうです。

 調理法の特徴は植物油を巧みに使い、揚げたたり、炒めたりして野菜などのもつ旨みを引き出す。 葛を取り入れたり、豆腐を素材の中心にして美味しく、栄養のバランスやカロリーに工夫を凝らす医食同源の国伝統と和風の細やかさを引き継いでいる料理です。

普茶料理のフルコース


丼味噌

盛り合わせ

盛り合わせ

もやしと湯葉

ごま豆腐



大根と豆腐の角煮

人形芋と柿の白あえ

黄ばく素麺

桃万十の揚げ物

水 果


「普茶」料理すべていただきました。

これだけフルコースいただいてもカロリーは700Kcalです。

だからか、料理が出されるとシルバー女子の面々パクパク食べ、次のお皿の待ちぼうけ、厨房のお坊さんが慌てて料理を作られていたようです。それだけ美味しく、食後別室で抹茶をたてて頂きご住職の説法を拝聴する機会にも恵まれ素晴らしい興福寺での食事会でした。

興福寺の案内

   山 門
   山 門

名刹「興福寺」は、頑和6年(1620)に渡来した中国僧の真円によって開基されたわが国最初の唐寺です。境内には国指定重要文化財の唐人屋敷住宅門や県指定有形文化財の三江会所の門(江南・浙江・江西)、日本三聖堂の一つといわれた長崎聖堂の大成殿と杏壇門(大学門)があります。

お食事案内

大雄宝殿(本堂)
大雄宝殿(本堂)

2週間前からの事前予約が必要で、1円卓10人程度以上纏まる必要が

あります。予算は6千円。昼は12:30~ 夜は19:00~です。

興福寺の庫裡でお食事をいただきます。

詳細は興福寺ホームページをご覧ください。